クロマツの会では、平成19から22年度まで、「庄内クロマツ探検隊」として、砂丘地を4分割し、歴史探訪を主として現地学習を行いました。そして、平成23年度からは、海岸林の現状と課題に視点を移し、第1回川南砂丘編、第2回川北砂丘編、第3回砂草地編、第4回希少生物編と見学学習会を開催してまいりました。
第5回となる今回は、松くい編として、近年再び増加に転じている松くい虫被害について、被害発生のしくみや防除法、簡易な感染確認方法等について学びました。
日時:平成27年9月13日(土)9:30〜16:00
場所:酒田市十坂コミュニティセンター
遊佐町の海岸林現地
参加者:25名
講師:梅津勘一(樹木医・松保護士)
午前
講義「松くい虫被害の仕組みと防除について」
実習「被害木の見分け方と簡易な感染確認方法について」
午後 現地研修
遊佐町藤崎、吹浦地区 被害跡地に再生したマツ林と松くい虫被害状況
今回のは講義と実習、現地見学を通して松くい虫被害について学びました。
松くい虫という言葉は聞いたことがあっても、それが実際どういうものかわからなかった人も、
ふだん何気なくマツ林を見ていた方も、1日の研修を通して森林を見る目が変わり、
今まで気に留めなかった松枯れが、目に飛び込んでくるようになったことでしょう。
松くい虫対策の重要性と困難性、
植栽したマツを成林に導く努力
そして、自然の再生力のたくましさを感じていただけたことでしょう。
当日配布したテキストについては、下記よりダウンロードしてご覧ください。
状況写真はクリックすると拡大して見られます。